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朝を待つ種子

「 果実の中で発芽を待つ種 」

​※写真をクリックすると一枚ずつ見られます。

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長島先生の思い

果実が喰われ、その種子が動物に運ばれ、新しい場所で芽生えるというストーリー。

人間に見立てると子ども。

その子どもという種子が知恵のようにのこっていくということにもとれる。

大地に根を下ろして。

 

むさしの和心亭という彫刻のある庭の中で、人が歩く動線順に

  1. 「 杜にたゆたう-知性の拡散ー 」

  2. 「 萌エル ー新しいスタートへの想いを込めてー 」

  3. 「 高く 遠く ー限りある人生を一生懸命に生きるー 」

  4. 「 朝を待つ種 ー肉体を超えて遺し伝えたい精神ー 」


自分の肉体と魂に重ね合わせて共感する気持ちが芽生えました。

作者・作品制作の思い

ある時、私は食べようとした果実に虫食いが入っているのに目が釘付けになりました。

なぜなら、果実は虫食いによって空洞化していき死に向かっていくのに、

中身の種子にとっては、果実の外に出て生に向かっていくという、
死と生が入れ替わる場面に感じられたから。

一つの果実に生と死の両極が内包されている不思議さが、私には衝撃的に感じられた。


私は果実という外側、種子という内側を
自分の肉体と魂に重ね合わせて共感する気持ちが芽生えました。

 

それは、『本当の自分を追求したい』という心情。  
私はそういう希望を求める気持ちで制作しました。
 

種とは、新しい生命が充填されたカプセル。

種子は発芽するための場所、時間、条件を求めて、待機したり、旅したりする。   
   

本体 H500×W600×D400(mm)
黒御影石、白御影石

2014.10

長島学様邸に設置

 

■作品横の銘板には

長島様がどのような思いで彫刻を設置されたかが、お子様、お孫様の代まで伝わるように、題名と共に「肉体を超えて遺し伝えたい精神」という一言が刻んであります。

takaku

高く遠く

「 高く 遠く ー限りある人生を一生懸命に生きるー 」

​※写真をクリックすると一枚ずつ見られます。

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長島先生の思い

適当にやったことに感動は生まれない。

スポーツでも人体美でも、一生懸命やった人に感動し、惹きつけられる。

ただ一生懸命ではなく、理想をもって、高みを目指して、一生懸命生きて欲しい。

作者・作品制作の思い

制作テーマは

「一人ひとりが、それぞれ一回きりの「生」を生きる」ということ。

 

誰しもが、たった一回きりの寿命を生きなければならないということを緊張感ある造形で表現。
この作品で、私がかたちのモチーフとしたのは石を割るときに用いる「矢」(楔・くさび)。

単純化した矢のかたちの中に
見て下さる方が、意識の上で上るための階段を造形しました。

 

この矢(楔・くさび)という道具は一つの石の塊を真っ二つに割るのに用います。
そこに一発、強い打撃の力を加えれば石は一瞬にして割れてしまう・・・。

そんな大変化の可能性をはらんで矢が石の上に屹立するような、緊張感の上に成り立つ「生」を私は表現しようと思いつめる気持ちで、制作をはじめました。
 
それは私が、人の一生というものは
大なり小なりいつも決定・決断の上に成り立っていると考えているから。

 

私自身、思いつめた気持ちで作り始めたこの作品は、制作が進むにつれて
大変化の可能性を秘めた自分自身の人生を生きるというポジティブなイメージに昇華していきました。

 
私は、どんなに困難と思われる状況の中でも人間に生まれることができたからには
心・精神は常に自由に「高く 遠く」を目指して一回きりの「生」を生きていきたい! 

と心から願っています。

 

この作品を見て下さる方が意識の上で、この階段を上りながら
ご自身の「生」と向き合い対話していただけたらするような時間が提供できたならとても嬉しいです。

H1650×W900×D565(mm)
ウルグアイ産黒御影石、インド産黒御影石 

 

2014.10

長島学様邸に設置

 

 

■作品横の銘板には

長島様がどのような思いで彫刻を設置されたかが、お子様、お孫様の代まで伝わるように、題名と共に「限りある人生を一生懸命に生きる」という一言が刻んであります。

moeru

萌エル

「 萌エル ー新しいスタートへの想いを込めてー 」

​※写真をクリックすると一枚ずつ見られます。

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長島先生の思い

生命のスタート。

応援エール。

 

人生に無駄のないように思いっきりやってください。

真面目にとにかく一生懸命にやる。

 

人生短いので、遊びにでも馬鹿でも一生懸命やる。

それも人間味。

 

この作品の周囲の植物の親分というありようのように。

作者・作品制作の思い

私はかつて、自分自身の精神的なコア(中心・核)とは

一体どのようなものなのだろうと、考えていました。
それはきっと、それだけを見つめて、突き詰めて考えるようなものではなく、
生きているものから命だけを取り出すことができないように
生きているものにしっかりと宿り、息づいているものなのだと思うにいたりました。  


 春先、雪に覆われた地面から、
 自分の周りの雪を溶かすように、
 かすかな熱を帯びながら芽吹く
 小さな植物

 新緑の季節、木の枝から
 堅い皮を破るように開く
 若々しい新芽

そんな植物の「芽吹き」の生命感

内側から外へ向かって、飛び出していこうとする感覚を
抽象的なフォルムと、そこに内包される空間で表現。

外に向かって、未来に向かって、はじけ出してくような元気な感覚を受け取って頂けたらとても嬉しい。

 

H135×W40×D30(mm)

黒御影石、白御影石(真壁石・小目)

 

2014.10

長島学様邸に設置

■作品横の銘板には

長島様がどのような思いで彫刻を設置されたかが、お子様、お孫様の代まで伝わるように、題名と共に「これから芽吹く、新しいスタートへの想いを込めて」という一言が刻んであります。

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